会長就任にあたり

一般社団法人千葉県病院薬剤師会
会長 仲佐 啓詳
(東千葉メディカルセンター)

 平成30年4月より一般社団法人千葉県病院薬剤師会の会長に就任いたしました仲佐啓詳です。通常であれば、5月に開催される総会まで前任の真坂会長の任期ではありますが、今般3月末を以て真坂会長が病院をご定年となられたことにより、平成30年2月26日の理事会にて、残任期間の会長を仲佐が引き継ぐこととなりました。さらに、5月19日の第74回総会におきまして、平成30年度からの2年間会長の任を仰せつかることとなりました。この重責を担うことに大きな不安がありますが、会員の皆様のお力添えにより前に進んでいければと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて千葉県病院薬剤師会では、薬剤師の職能を高め質の高い業務展開を推進するために、日々多くの研修会や講習会が県内各地で開催されています。開催状況は千葉県病院薬剤師会のホームページの研修会情報をご覧いただければ一目瞭然ですが、企画のない日の方が少ないくらいではないでしょうか。これらは各委員会や各支部が、委員長や支部長を中心に委員や支部構成員が活発に活動している証であります。会員の皆様に有益な情報を提供したいとの想いから、今求められていること、今必要なこと、さらには今後必要となってくるであろうことなどを企画として立案し、研修会や講習会として提供してくれています。しかし、会員の皆様には時として参加希望の研修会、講習会に参加できないことも往々にしてあるのではないでしょうか。研修会、講習会を開催会場まで行かず視聴できないか、開催日時以外でも視聴できないか。ITが進歩している現在、資金、人を投入すれば実現できるのでしょう。しかし、私たち千葉県病院薬剤師会には、それらの潤沢な余裕はありません。ただ手をこまねいているだけではなく、私たちのできることを少しでも実現して改善していきたいと考えております。

平成29年に中央支部の研修会を、Webを介してサテライト会場4箇所に通信し、遠隔地にて同時に視聴を試みました。これは共催メーカーのご協力の元社内会議システム(社員のPC同士での会議システム)を使用させていただくことで実現できました。同時に複数箇所で視聴することが、会議システムソフト、PC、Wi-Fi程度で可能であることが確認できましたが、この運用を千葉県病院薬剤師会独自で行えるかどうかはまだ確証がありません。尚、日病薬病院薬学認定薬剤師制度の研修単位として、収録したものを視聴することでは認められませんが、遠隔地でもLiveで視聴し質疑に参加できる形であれば認められることを確認しています。そこで、平成30年度は”サテライト講習会実現プロジェクトチーム(仮称)”を立ち上げ、実現に向けての経費や問題点を検討することを開始したいと考えています。

また、いよいよ平成31年度から薬学教育新コアカリキュラムに則した長期実務実習が始まります。医療機関の機能や診療が変わるわけではありませんので、今まで実践してきた実務実習内容と本質が変わることはないものと思いますが、新コアカリキュラムの趣旨を理解し、これから活躍してくれる薬剤師育成のため、大学や保健薬局と連携を持ち、有意義な実習の実践につながるよう多くの医療機関の皆様のご理解ご協力をお願いいたします。

尚、平成30・31年度の役員は、理事20名、監事2名体制とし、執行部は暫定にて副会長3名体制として、帝京大学ちば総合医療センターの飯塚雄次先生(広報委員会、薬学教育委員会、中小病院委員会担当)、千葉大学医学部附属病院の中村貴子先生(総務委員会担当)、順天堂大学医学部附属浦安病院の室岡邦彦先生(生涯研修委員会、薬剤業務・学術情報委員会、医療政策委員会担当)にお願いしています。尚、専門薬剤師育成委員会担当は、暫定で仲佐が担当します。これら執行部にて千葉県病院薬剤師会の運営を執り行うことといたしました。

これからも会員の皆様のご意見に傾聴し、会員にとって有意義な千葉県病院薬剤師会になるよう努力してまいりますので、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。